Vintage Trousers
イタリアで見つけた、魅力あふれるフランストラウザー
前回の展示会でヨーロッパを訪れた際、イタリアで一目惚れしたフランス製のトラウザー。1930年代頃のものと思われますが、その生地の独特な雰囲気に心を奪われ、生地開発の参考アイテムとして即座に購入しました。
特に印象的なのは、撚り杢のタテ糸と生成りのストライプが醸し出す絶妙な風合いです。
拡大して見ると、ストライプ模様にも細やかな工夫が施されており、デザインの奥深さが感じられます。
さらに、サイドに付いているサイズ調整用のアジャスターや、2本針のブラックバックルも見逃せないポイント。ヴィンテージ感が漂いつつも、実用性もしっかりと兼ね備えています。
この生地のもう一つの魅力は、裏側に隠れた模様です。表と裏でまったく異なる表情を見せるこのトラウザーは、まさにデザインの妙です。
上の写真は、その組織を拡大したものです。この素材をベースに、いつかユニークなアイテムを作り上げたいと思っています。どうぞお楽しみに。