プリクエルで使うオリジナルボタン

Buttons from 100 years ago

【100年前のボタンが現代に蘇る: 小さな復刻への挑戦】


今回、1920年頃の貴重なボタンを元に、新たあに復刻ボタンを制作しました。デザインの元になるのは100年も前のボタン。その細やかなデザインと職人技の結晶を見ると、当時の高い技術が感じられます。オリジナルのボタンは約13.5mmの大きさで、当時としては一般的なサイズでした。しかし、プリクエルではその元のデザインを尊重しつつ、現代のシャツにも使いやすいように、11.0mmという少し小さなサイズで再現することに挑戦しました。


1920年代の古いボタン



ボタンを手に取ると、その小ささがすぐにわかります。最初に金型を使って作ってみたところ、小さな文字やデザインがつぶれてしまい、オリジナルの美しさを再現することができませんでした。この時点で、「このサイズでは再現は無理なのか」「13.5mmが当時の限界だったのか」といった疑問が浮かびました。それでも諦めず、さまざまな方法や素材を試し、最適な制作方法を探り続けました。何度もテストを重ねた結果、鋳造によってようやく小さなデザインを完璧に再現できる方法を見つけることができました。

古いボタンを復元

 

サイズの違いは一見すると小さなことに思えますが、復刻作業は非常に難しく、とくに小さなサイズでオリジナルの細部まで忠実に再現するのは簡単ではありませんでした。しかし、この挑戦を乗り越えたことで、100年前と同じような素晴らしい仕上がりを実現することができました。日本の職人たちの高い技術力を改めて感じられる仕上がりです。


プリクエルのボタンの裏


ボタンの厚みや雰囲気も、できる限りオリジナルに近づけて制作しました。

私たちが復刻したこの小さなボタンは、ただのボタンではなく、歴史と伝統が詰まった特別なアクセサリーのように感じられます。この復刻ボタンを手に取り、その繊細なデザインと深い歴史を感じていただけると嬉しいです。



古いボタンとの比較

 

このボタンは、来年の春に発売予定のアイテムに使用する予定です。どうぞお楽しみに。

プリクエルのオリジナルボタン

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