French Military Hospital Pajamas (1940s–1950s)

French Military Hospital Pajamas (1940s–1950s)

こちらの写真に写るパジャマは、1940〜1950年代頃、フランス軍の病院で使用されていたホスピタル用の衣服です。
当時の兵士や療養者に支給されたもので、装飾を排し、機能性と快適性を最優先に設計されています。

デザインは小ぶりなオープンカラーの襟に、4つのボタンが並ぶ前立てを備え、胸部に1つ、腰部に2つのポケットを配した実用的な構成。シルエットはボックス型に近く、ゆとりを持たせたつくりで、着用者の身体を締め付けない設計となっています。

素材にはコットンやフランネルなどの柔らかな布地が使用され、肌触りの良さと保温性が両立されています。戦時下という厳しい環境の中においても、快適さと衛生性に配慮した設計思想がうかがえる、当時の軍用医療衣の貴重な一例です。

起毛感のあるストライプ生地や上下の統一された佇まいが非常に美しく、次の企画での素材開発やデザインの着想源として取り入れたいと考えています。



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